“音抜けが良い”ってどういう意味?
よくギターの試奏記事などで、“音抜けが良い”という言葉を見かけますが、具体的にどういう意味なんでしょうか? よろしくお願いします。
(タッツ/20代/男性)
アンサンブルの中で音が埋もれないということです
“音が抜ける”とは、ギターに限らず様々な楽器にいえることですが、アンサンブルの中で音が埋もれない、聴きやすいということです。
ギターで言うと、楽器の特性…例えばピックアップ(シングル、ハム)、木材の違い(メイプル、マホガニー、アルダー、エボニー)、アンプ、エフェクターのセッティングの違いなどで抜けの良い音の作り方は変わります。ここでは聴こえづらい状況を改善する方法をいくつか紹介しましょう。
まず、聴こえづらい状況のよくある例として、音がつぶれた感じになることが挙げられます。この場合は歪みすぎですので、アンプやエフェクター等のゲインを下げてみます。
多弦ギター、多弦ベースによるアンサンブルは、低音域が強くなる傾向があります。その場合はEQの低域を削ったり中域〜高域を足したりしましょう。
また、ツイン・ギターのバンドを組んでいる場合、2人が同じようなギターや機材を使っていると音が抜けにくくなる場合もあります。こんな時は、ストラトとレスポールのように思いきって楽器を使い分けるのも1つの手です。
なお、聴こえにくいからと言って、その楽器のヴォリュームを上げるのはNGです。
最後に、改善策と言っても実はセオリーはありません(笑)。また、自分の出したい音と抜ける音・埋もれない音というのは必ずしも一致するものではありません。
何事もバランスに気を付けて、サウンドメイクしてみてください。