WAZA Tube Amp Expander / BOSS 真空管アンプの可能性を拡げる画期的ディヴァイス!!!

WAZA Tube Amp Expander / BOSS 真空管アンプの可能性を拡げる画期的ディヴァイス!!!

真空管アンプを自宅録音環境へスマートに導入

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こちらのページでは、“WAZA Tube Amp Expander”をレコーディングに導入する場合を見て行こう。本機自体がUSBオーディオ・インターフェイス機能を内蔵しているので、そのセッティング方法は図B-1のように実に簡単だ。

図B-1◆レコーディングの基本セッティング
図B-1

具体的には、アンプ・ヘッドのスピーカー・アウトを“WAZA Tube Amp Expander”のFROM TUBE AMP端子に、そしてUSB端子をDAWソフトがインストールされているPCに、それぞれ接続。そして再生用のパワード・モニター・スピーカーをステレオ・ライン・アウトにつなげばOKだ。この方法の場合はUSB端子によるデジタル録音となるので、内蔵キャビネット・シミュレーター&マイク・シミュレーターのサウンドを、一切の変化や劣化なしにレコーディングすることができる。

続いて、既に自前のオーディオ・インターフェイスがある中に組み込む場合を見てみよう。

図B-2◆オーディオ・インターフェイスを組み込むセッティング
図B-2

この際は本機のモノラル・ライン・アウトから、インターフェイスの入力端子に接続OK。さらに加えて、本機を使えばクランクアップ・サウンドでも小音量で鳴らせるので、小型のスピーカー・キャビネットを同時に鳴らしてマイクでの録音を同時に行なうのもアリだろう。一概には言えないが、マンションぐらいの遮音性があれば、近所に迷惑を掛けることもそうそうないはず(むしろマイク録音時にギターの生音が入る心配をする必要はありそうだが)。

ライヴでのセッティングの項でも触れた通り、ラインでのシミュレーション・サウンドと生のスピーカーの音という、本質的に異なる2種類のサウンドをミックスすることで、音質はより太くなる。レコーディングの場合は微妙なトーンのニュアンスや空気感、奥行き感などがさらに重要になってくるので、より需要は高いはずだ。

高品質なキャビネット・タイプの試奏インプレッション

“WAZA Tube Amp Expander”に内蔵されたキャビネット・シミュレーターのクオリティはかなり驚異的な品質で、ぜひとも実際の音を試していただきたいところだが…。ここでは22種類のうち、特に印象に残ったキャビネット・タイプについての試奏レビューを掲載したい。

まず6種類用意された4×12″のキャビネット・タイプの中でも、4×12″ STANDARDは誰もが聴き慣れたスタック・アンプらしい音色(おそらくマーシャル系をイメージしているのだろう)。重低音の伸びの良さも心地よく文句なしだ。メサブギー系をイメージしていると思われる4×12″ R-FIERは、ネーミングのイメージに反して中域の密度感が魅力だ。低域は無駄なく絞り込まれており、おかげでダウン・チューニング系のギターでも輪郭をハッキリとさせやすいだろう。セレッション製スピーカーをイメージした4×12″ GREEN/V30は、特に中低域の太さが心地好い。低域は自然に減衰しているが、ロック系のバッキングで使えばリズム隊を邪魔せずに太さが得られるはず。

4×10″のキャビネット・タイプは4種類。中でも最も4×10″ STANDARDは空気感と箱鳴り感が絶品で、キレのいいクランチなどのプレイによく合いそうだ。フェンダーを思わせる4×10″ SUPER COMBOは、まるで音が周囲から飛んで来るかのような空気感があり、アタックの柔らかさが粘り成分となるおかげで、歪みの浅いサウンドでも抜群の弾きやすさとなってくれる。

2×12″のキャビネット・タイプは3種類。まずやはり標準的な2×12″ STANDARDが秀逸で、レンジが広く、奥行き、深さを感じさせる。クリーン〜クランチ向きだがハイ・ゲインなリードにも意外に合い、エッジがありながら爽やかな心地良いサウンドとなった。VOXを思わせる2×12″ DIAMOND AMPは中域に焦点が絞られている分、低域が寂しい感じもするが、歪んだリードを弾くとグッと前に出る力が素晴らしい。

3種類ある1×12″キャビネット・タイプは、文字面からはレンジが狭そうに思えるが決してそんなことはなく、むしろ箱鳴りが少ないおかげで素直な扱いやすいサウンドが得られた。同様に2種類の1×10″キャビネット・タイプもレンジ感は十分にあり、中域の太さがやはりリード向き。3種類ある1×8″キャビネット・タイプに関しては、低音はもちろんかなり控えめだが、ギターの6弦開放付近がしっかり出る十分な低音を持つ。ロックンロール系ならバッチリなはずだ。

そしてこれらのキャビネット・シミュレーションに対して用いられる、オン・マイクのシミュレーションの品質の高さも特筆すべきだろう。ギターのレコーディングに用いられる定番が、ダイナミック2種類、コンデンサー2種類用意されており、現実のスタジオで言うなら「これだけ状態の良いマイクにはなかなかお目に掛かれない!」というコンディションで再現されている。