セレッションと共同開発されたスピーカー
エディ・ヴァン・ヘイレンのオリジナル・ブランドであるEVHから、デジタルのコンボ・アンプがリリースされた。まずモデル名の“6L6”について補足すると、現在フラッグシップの“5150Ⅲ”アンプには“EL34”と“6L6”というヴァリエーションがあり、今回紹介する“5150Ⅲ Hyper-sonic 6L6 1×12”は“6L6”版を雛形にしつつデジタルで再現したものという意味合いだろう。真空管は用いられていないので注意してほしい。
本機は50W出力(段階的に最小1Wまでダウン可能)で、セレッションとEVH共同開発の12インチ・スピーカー“G12H 30W Anniversary Series”を1基搭載。チャンネルは3つで、各チャンネルにゲインとヴォリューム、3バンドのEQが設けられている。チャンネル1と2はスタック・ノブになっており、各々トーン調整が可能なのは秀逸なアイデアだ。その他のコントロールはリヴァーブとレゾナンス、プレゼンスで、サウンドのふくよかさや煌びやかさまで調整可能だ。


デジタルとは思えない生々しい迫力
一応チャンネル1がクリーン、2がクランチ〜オーヴァードライヴ、3がリードといった区分けにはなっているものの、各チャンネルのゲイン幅はかなり広く、チャンネル1でも十分な歪みが得られる。3ともなればかなりのハイ・ゲインとなり、モダン・ヘヴィネスでも十分使えるサウンドだ。


エディのサウンド変遷からすると、やはり最晩年の音という印象。ただし歪みに求める核の部分は通底しており、ギター・ヴォリュームにも繊細に反応する心地好いロック・ドライヴ・サウンドが楽しめる。正直、ブラインドで試聴したら、これがデジタル・アンプだとは思えないほど、生々しく迫力のあるサウンドだ。エディ・ファンにはもちろん、“魅力的なロック・ギター・サウンド”が出せるアンプとして多くの人にオススメ。なお本機は受注生産となっているので、興味のある方はぜひ楽器店の店頭にてご相談を。
試奏動画:EVH | 5150 III Hypersonic 6L6 1×12
製品概要
●出力:50W/35W/25W/15W/5W/1W
●スピーカー:セレッション/EVH“G12H 30W Anniversary Series”×1
●チャンネル数:3
●入出力端子:インプット、ヘッドフォン・アウト、MIDIイン、USB、フットスイッチ・イン、リターン、センド、ライン・アウト(XLR)
●コントロール:GAIN×3、LOW×3、MID×3、HIGH×3、VOLUME×3、REVERB、RESONANCE、PRESENCE、GATE×3、OUTPUT POWER、LINE LEVEL ●スイッチ:オン/オフ、ミュート、チャンネル1/2セレクト、チャンネル3セレクト、RECOVER、FIRMWARE UPDATE、CABINET SIM(OFF/1/2)、GND/LIFT
●電源:付属電源ケーブル
●付属品:フットスイッチ
●サイズ:622(W)×311(D)×565(H)mm
●重量:17.75kg
●価格:¥228,800(税込)
製品情報
Amplifier Combos :: 5150III® Hypersonic™ 6L6 1×12, Black



