アーティスト名 | HELLOWEEN ハロウィン |
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アルバム名 | MY GOD-GIVEN RIGHT マイ・ゴッド・ギヴン・ライト |
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ジャーマン・メロディック・パワー・メタルのパイオニアによる、前作『STRAIGHT OUT OF HELL』(’13年)から2年余ぶり──オリジナル・スタジオ・フルレンスとしては通算15作目。バンド・ラインナップはもちろん、プロデューサーのC・バウアファイントも含め、曲作り&レコーディング体制に何ら変化はなく、今作もファンの期待を裏切らない安定の仕上がりだ。いや…それどころか、ここ数作で実践されてきた原点回帰傾向はここにきてさらに強まっており、今年がデビュー30周年の節目ということもあってか、昂揚感を煽るツイン・リードの充実度も申し分なく、何よりバンド自身がより’80年代的なサウンドを意識したという。
ただ、安易に“守護神伝”の時代へ逆戻りしたわけではない。S・ゲルストナー(g)の曲は相変わらずヘヴィで気だるいヴァイブも有しているし、A・デリス(vo)が書いたタイトル・チューンが、『MASTER OF THE RINGS』(’94年)期を彷彿とさせるのも興味深い。さらに、M・ヴァイカート(g)のペンによる「Battle’s Won」&「Claws」なんて、『WALLS OF JERICHO』(’85年)まで遡ったかのような勢いすら感じられるではないか! 尚、今回も日本独自ボーナス・トラック収録&オマケ付きの限定デラックス盤が同時発売。海外でも、日本盤未収録のボーナス曲を含む2枚組限定盤が同時リリースされるようだ。
(奥村裕司)