※この記事は、ヤング・ギター2015年10月号に掲載された記事をウェブ用に再構成したものです。
レコーディングをやったことがないけど興味のある入門者から、本格的な楽曲制作を行ないたい上級者まで、あらゆるレベルのクリエイターに対応するプリソーナスの最新DAWソフトを用いた録音プロセスを紹介します!
はじめに:“Studio One”の内容とヴァージョンについて
3つのヴァージョンの違いは?
PCを使った現代的なレコーディングの中心となるのは、いわゆるDAWソフトだ。DAWとは“Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)”の略で、つまり録音、編集、ミックスなどを行なうシステムの総称のこと。かつては非常に高価で費用の掛かるものだったが、’00年頃からPCの処理能力が向上し、低価格になったことで爆発的に一般層まで広がった。今回紹介するプリソーナスの“Studio One 3”も、そんな手に取りやすい価格帯のDAWソフトの1つだ。
“Studio One 3”にはユーザー層に合わせて、3つのヴァージョンが用意されている。まず入門者向けの“Prime”は、シンプルではあるが本格的なレコーディング機能を備えており、何と言っても無料でダウンロードできる(!)ことが大きなポイント。中級者向けの“Artist”では、使用できるエフェクトといった様々な機能が飛躍的に増えている。そして上級者向けの“Professional”は64bitに対応した完全プロ仕様で、本格的なマスタリングまですべてを一手にこなすことができる。
今回の企画では無料の“Prime”を使い、筆者が書き下ろしたオリジナルのデモ曲「Notation No.3」を実際にレコーディングしてみた。PCを持っている人は、照らし合わせながら当ページを見てもらえればより分かりやすいはずなので、ぜひともプリソーナスの代理店であるMI7 Japanのサイトで“Prime”をダウンロードしてみてほしい。注意に沿ってインストールすれば問題なく使用できるはずだ。
試聴・ダウンロード
オリジナル楽曲「Notation No.3」試聴&ダウンロード
YG201510_Notation_mp3
セッション・ファイルをダウンロード
1510_Notation_session_file
※データは個人使用の範疇で自由にお使いいただけますが、商用および営利目的でのご使用は許可しておりませんので、ご注意下さい。
楽曲の著作権は坂本光久氏およびヤング・ギター編集部に帰属します。
※ファイルの動作はMac OS 10.8.5で確認しておりますが、すべての環境で完全に動作することを保障するものではございませんので、ご了承下さい。
Studio Oneはこんな人におすすめ!
Studio One Prime…無料でインストールすることができる、入門者向けヴァージョン。DAWビギナーには打って付け!
Studio One Artist…ある程度DAWの知識を持っている中級者向けヴァージョン。より本格的な録音&編集が可能!
Studio One Professional…しっかりと緻密に楽曲を作り込み、マスタリングまでこなしたい上級者向けヴァージョン!
システム必要環境
〈Macintosh〉
●Mac OS X 10.8.5以降(32/64bit)
●Intel Core 2 Duoプロセッサー(Intel Core i3以上推奨)
〈Windows〉
●Windows 7 x64/x86 SP1 + platformアップデート、またはWindows 8.1 x64/x86、またはWindows 10
●Intel Core 2 DuoまたはAMD Athlon X2プロセッサー(Intel Core i3またはAMD Athlon X4以上推奨)
〈Macintosh/Windows共通〉
●4GB以上のRAM(8GB以上推奨)●30GB以上のハードドライブ空き容量
●1366×768解像度以上のディスプレイ(高DPIディスプレイ推奨)
●タッチ操作にはマルチタッチに対応したディスプレイが必要
市場実勢価格(いずれも税別)
“Prime”…無料(ダウンロード版のみ)
“Artist”…ダウンロード版:¥11,852、USB版:¥14,630
“Professional”…ダウンロード版:¥39,630、USB版:¥42,407