’23年２月に再来日公演が決定した多国籍メロディック・メタラー：ノーステイル！ その首魁であるギタリスト：ビル・ハドソンの最新インタビューをここにお届けしよう!!
’22年初頭、セカンド・アルバム『ETERNAL FLAME』（’21年）を日本でもリリースした彼等は、コロナ禍もあって、同作に伴うライヴ／ツアーが全く行なえず、しばらく悶々とした日々を送っていたようだ。しかし、ついにその機会が訪れたのだ。しかも、ビルと同じブラジル出身のエドゥ・ファラスキとの共演にて、ビルが大好きなここ日本で…!! ニュー・シンガー：ギルエルメ（ギリェルミ）・ヒロセのお披露目ともなる来たるべきジャパン・ツアーに向けて、既に大興奮状態のビルに、ライヴに向けての意気込みやショウの観どころなどについて、たっぷり語ってもらった…！
’19年以来、ずっとステージに立つ機会がなかったんだ
ＹＧ：あなた自身も、ノーステイルとしても、そして勿論、ファンもずっと待ち望んでいた再来日公演が来年（’23年）２月に決定しましたね！ ツアーの話がきた時の、あなたの第一声は…？
ビル・ハドソン（以下ＢＨ）：「HOLY F**K!」さ（笑）。あ…いや、礼儀正しく美しき日本国民の皆様には大変失礼ながら（苦笑）、思わず「マジか！ また行けるなんてクソ嬉しい…!!」と叫んでしまったよ。だって、俺達は’19年以来、ずっとステージに立つ機会がなかったんだからね。それなのに、大好きな国へまた行けて、プレイ出来るなんて、とにもかくにもクールとしか言いようがない。勿論、他のメンバーもみんなあり得ないぐらいエキサイトしているんだ。
ＹＧ：セカンド・アルバム『ETERNAL FLAME』のリリースから約１年経過しましたが、同作に伴うライヴ／ツアーは全く行なえなかった…と？
ＢＨ：そうなんだよ！ だからこそ、今回の日本行きにとってもエキサイトしているというワケ。（ライヴの機会がなかったのは）パンデミックのせいだけじゃない。メンバー全員のスケジュールが上手くまとまらず、それもあって（現ラインナップでは）一度もライヴがやれていないんだ。でも、そのおかげ…ではないけど、日本のファンはギルエルメ・ヒロセが俺達と初めてライヴをやるところを目撃することになる…！
ＹＧ：’20年には、米アトランタでの“ProgPower USA”出演もアナウンスされていましたが、コロナ禍でフェス自体が延期を繰り返す中、結局はキャンセルとなってしまったようですね？
ＢＨ：（世界中に散らばっている）メンバーの移動について色々と難しい問題があってさ…。俺自身も、DOROのツアーでヨーロッパへ行くことになっていたし、“ProgPower USA”でオーディエンスに満足してもらえるだけのショウを行なうための準備時間も全然なかった。でも、大丈夫さ。あのフェスにはまた絶対に戻ってみせるから…！
ＹＧ：あなた個人は、ノーステイル以外で忙しくしていたようですね？ DOROの他には、どのバンドでどんなところをツアーしましたか？
ＢＨ：パンデミックが一段落してからというもの、かつてないほど忙しくしているよ。（いずれも元モービッド・エンジェルの）デイヴィッド・ヴィンセント（b、vo）とピート・サンドヴァル（dr）がやっているI AM MORBIDでもかなりショウをやっていて、DOROと併せると80本ぐらいのライヴをコナしたんじゃないかな。年末までに、あと13本も残っているしね。こんな機会が得られて凄く感謝しているよ。う～ん、ノーステイルの活動もそれぐらい忙しかったらイイのに…なぁ（苦笑）。
ＹＧ：日本へ持ってくる予定のギター周りの機材を教えてください。
ＢＨ：ちょうどESPが、俺にとって初めてのカスタム・ギターを製作してくれていてさ。今それを待っているところなんだ！ もしすべて順調にいけば、（日本公演に）間に合うように仕上がると思う。きっと、ライヴで弾く機会もあると思うよ！
ＹＧ：『ETERNAL FLAME』収録曲は４種類のチューニングがありますが、セットリストを組む上で、それは何らかの影響を及ぼしますか？
ＢＨ：おっと…なかなか良い目の付けどころだな（笑）。
ＹＧ：例えば、特定のチューニングの曲は外さざるを得ない…とか、アルバムではＥスタンダードの曲を、ライヴではチューニングを変えて弾く…といったこともあるでしょうか？
ＢＨ：昔はそういった対策をとっていたよ。Ｅスタンダード（の６弦）で録った楽曲の多くを、スタンダード・チューニングの７弦ギターで演奏する…とかね。そうすることで、６弦の曲も７弦の曲もカヴァーすることが出来る。あと全弦１音下げの曲なら、６弦ギターを全弦１音下げにして弾く。６弦のみＣのさらに１音下げるドロップ曲はかなり少ないので、その時も全弦１音下げの６弦で弾くよ。ESPの新しいモデルにはEVH“D-Tuna”が搭載されているから、簡単に（６弦をC音に）切り替えられるんだ。
ＹＧ：セットリストの案はもうありますか？
ＢＨ：これまでのところ、２枚のアルバム（『ETERNAL FLAME』＆’19年『WELCOME TO PARADISE』）から曲を選ぶ内容でそこそこ固まってきている。
ＹＧ：カヴァーをプレイしたり、次作用の新曲を披露するということは？
ＢＨ：特にサプライズは用意していないけど、まぁ、リハを進めながら考えてはおくよ！
ＹＧ：先ほども話に出ましたが、ノーステイルのメンバーは世界のあちこちに散らばっているので、メンバー全員を集めてのリハーサルはいつも大変なのでは？
ＢＨ：パトリック（ヨハンソン／dr）と俺は（米）フロリダ在住だから、一緒に沢山リハーサルするつもりだ。でも、全員が集まってのリハは、ライヴ初日に備えて日本現地で行なうことになるだろうな。いつもこんな感じでやらなくちゃいけないんだ。正直、とっても大変なんだよ！（苦笑）
ＹＧ：来日ライヴでヤング・ギター読者に特に注目して欲しい曲、注目して欲しいプレイがある曲を挙げるとすると…？
ＢＨ：「Eternal Flame」と「Only Human」、それから「Future Calls」（すべて『ETERNAL FLAME』収録）だな。どれも、メチャクチャ弾き応えのある曲だしね。きっと日本のファンも喜んでくれると思う。あと…そうそう、「Nature’s Revenge」（『ETERNAL FLAME』収録）も。これは日本のガルネリウスから直で影響を受けて作った曲だからな!!
ＹＧ：日本で共演するエドゥ・ファラスキについてはどんな印象をお持ちですか？
ＢＨ：エドゥとは知り合って、もう20年ぐらいになる。とっても親しい友人だよ。実は’14年頃、彼が以前やっていたバンド：アルマーでゲストとして弾いたこともあるんだ。あと数年前、エドゥがブラジルでやったカヴァー・ギグでも何曲かプレイしたことがあったな。ブラジル最大のロック・スターの一人でありながら、とても謙虚で親切な人だね。今回、ツアーを共にすることが出来て凄く光栄に思っているよ。
ＹＧ：日系ブラジル人であるギルエルメにとっても、今回の来日公演は特別な機会になりそうですね！ 彼とそのことについて話しましたか？
ＢＨ：彼はよく、「日本に行くことが夢だ」と話していたよ。まるで、かつての俺のように…ね。いや、俺は日系人じゃないけどさ（笑）。ともあれ、彼にとってはとてつもなくエキサイティングなことだよね。ノーステイルの一員としての初めてのショウというのもあるし。きっと、彼の人生において大きな大きなマイルストーンになるんじゃないかな！
ＹＧ：では最後に、再来日公演を楽しみにしている日本のファンにひと言お願いします！
ＢＨ：日本は常に、俺の人生において重要な部分を占めていて、バンドでプレイする時だって、世界中のどこよりも大好きな場所だ。初期の頃からノーステイルを応援してくれた日本のファンには、感謝してもしきれないね！ ２月にまた会えるのが本当に待ち遠しいな。みんな大好きだよ！ アリガトゴザイマス…!!
EDU FALASCHI / NORTHTALE JAPAN TOUR 2023 来日公演概要
出演アーティスト：エドゥ・ファラスキ、ノーステイル
サポート・アクト：イリュージョン・フォース
オープニング・アクト（大阪公演のみ）：Allegiance Reign
チケット料金（共通、税込）：
一般：11,000円
高校生以下：7,000円
バンドからのメッセージ動画
東京公演
日程：2023年２月３日（金）
会場：渋谷ストリームホール
開場：17:00 ／ 開演：18:00
住所：東京都渋谷区渋谷3-21-3
アクセス：渋谷駅
JR線：中央改札、南改札
地下鉄：C2出口
大阪公演
日程：2023年２月５日（月）
会場：梅田バナナホール
開場：15:30 ／ 開演：16:00
住所：大阪府大阪市北区堂山町1-21 モンテビルB-1（阪急東通り商店街最奥）
アクセス：
阪急梅田駅から徒歩７分
JR大阪駅から徒歩８分
地下鉄 谷町線 東梅田駅から徒歩７分
地下鉄 御堂筋線 梅田駅から徒歩８分
中崎町駅 ３番出口から徒歩約６分
泉の広場 Ｍ-６出口から徒歩約４分
主催・お問い合わせ：
Evoken de Valhall Production 03-5361-6730
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