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HARUNA & MAMI / SCANDAL

2011年8月10日に3rdアルバム『BABY ACTION』がリリースになった、ガールズ・バンド:SCANDAL。YOUNG GUITAR本誌9月号掲載のHARUNA & MAMIのインタビューから、未公開部分を特別公開!

インタビュー●ヤング・ギター編集部 写真●Akio Yokoyama

MAMI

自分なりにハードルを設定してレコーディングに臨みました!(MAMI)

YG:『BABY ACTION』にはこれまで以上にギター・ソロがフィーチュアされていますが、MAMIさんご自身でも“リード・ギタリスト”としての手応えを感じることは多かったのでは?
MAMI(以下M):そうですね。レコーディングの時は相変わらず緊張するんですけど、今回は「自由にやってみよう」という余裕もちょっと出てきて、曲に合わせて歌メロに沿ったソロにしてみたり、アドリブで弾きまくってみたり…何回か試行錯誤してみたんです。ソロを弾き終わってから周りで見ていてくれたメンバーを見ると、何も言わず黙って(親指を立てるポーズで)“グッ!”って(笑)。

YG:そうやって何テイクかソロを録った時、OKテイクの判断をするのは?
M:本人とメンバーで決めています。
HARUNA(以下H):でも、メンバーが「凄くいいよ!」と言っても、MAMI本人が納得していないとダメですけどね。
M:何度か弾いていると、「もうちょっとうまくできるんじゃないか…?」って思えてくるんですよね。そう思うと止まらない(笑)。今回は、ソロに限らずかなりこだわらせてもらった面があって、カッティング1つ1つにしても、どれだけシャープに弾けるかとか、シンプルなフレーズでも表情豊かに…とか、自分なりにハードルを設定して、レコーディングに臨みました。

YG:『BABY ACTION』はリズム・ギターもかなり多彩で、アクセントの付け方などでとても表情豊かなプレイになっていますよね。
H:ちょっと前までは、ずっと同じようなニュアンスで弾いちゃっていたようなところもあったんですけど、MAMIがアドヴァイスしてくれたり、自分なりに考えて、“歌うようなつもり”で弾いてみたり、強弱を付けてみたりとか、最近はそういう部分にも気を配れるようになってきましたね。

MAMI

YG:そういう意味では、HARUNAさんなりの“アドリブ”も入っているわけですね。
H:そうですね。例えば、元々は普通に(8分や4分で)刻むようなところだったのを、あえて白玉(2分や全音)にしてみたり…そういうこともありました。レコーディングでは、自分の判断でアレンジを変えてしまうことが結構ありましたね。それに、「OK」と言われても、私が違うと思ったらやり直しさせてもらったり…。

YG:何だか“職人”って感じですね(笑)。
H:(笑)自然とそうなってきましたね。やっぱりMAMIがソロを頑張っている分、私はバッキングでもっと頑張ろうと。

YG:ちなみに、歌いながらギターを弾くのは、簡単なことではないですよね?
M:元々ヴォーカル&ダンス・スクールで歌いながらダンスする…ということをやっていたので、何かを同時にやるということに関してはそんなに抵抗はなかったんですよ。手足バラバラの動きをしながら歌うということに、多少なりとも馴れていたのかな…?
H:でも、やっぱり難しいですよ。新曲とかは、最初は弾きながら歌うのは本当に大変です。歌かギター、どちらかに引っ張られてしまうんですよね。それでも、とにかく弾いて歌って…ひたすら練習して、できるようにするしかないんですけどね…!

YG:おぉっ、さすが職人!(笑) 練習というと、同じことを繰り返して精度を上げていく練習と、未体験のテクニックを覚えるなど、新しいことに取り組む練習があると思うのですが、普段、お2人はどんな練習をしていますか?
M:SCANDALでは、やっぱり精度を上げていく練習が中心ですね。レコーディング前にソロを練習したり、アドリブしてみたり。他にも、「あっ、これいいな」という曲があればそのフレーズをコピーしてみたり、その曲に合わせてアドリブしてみたりもしますよ。
H:前のアルバムの曲でも、「ここが遅れちゃうな」という苦手なフレーズとかは、CDをかけながら一緒に弾いてみたり。

YG:2人で一緒に練習することはありますか?
M:ありますよ。スタジオでリハをしている時とかに「ココはしっかり!」みたいなポイントを何個か決めて、2人で繰り返し練習してみたり。特にリズムの面では2本のギターがちょっとズレただけでも分かってしまうので、そこを集中的に練習したり。メリハリのあるプレイを心掛けて、一緒に練習していますね。

YG:例えば、速弾きやスウィープ・ピッキング、タッピング…そういったテクニック習得のための練習は?
M:ギターを始めた頃は、ギターと言えば速弾き…みたいなイメージもあったし、学校でも男の子はバッキングよりリード・ギターに熱心な人が多かったので、僕も速弾きとかを練習したことはあるんですけど…。でも、SCANDALでは弾くことないですね(笑)。個人的にはハードな音楽が好きなので、カッコイイなとは思うんですけど、まだ本格的にやってみたことはないです。でも、そういうテクニックを見せる曲があってもいいと思うので、挑戦してみようかな…?(笑)

「テレキャスしか使わない!」っていうぐらいこだわってます!(HARUNA)

HARUNA

YG:デビュー以来、HARUNAさんはテレキャスター、MAMIさんはストラトキャスターをメインに使用していますが、どういったところが気に入っているのですか?
H:インディーズの頃はストラトを使っていたんですけど、初めてテレキャスを見た時、ボディーの形や凄くシンプルなところに惹かれて、弾いてみようと思ったんです。それからはテレキャス一筋で、弾き心地も良いですし、音も好きなんですよね。今は“Thinline Deluxe”を使っているんですけど、低音が利いてて、それでいてジャキジャキ感もあって抜けが良くて…とても気に入っています。今では、「テレキャスしか使わない!」っていうぐらいこだわってますね!(笑)

YG:そういうところも職人っぽいですね。
H:(笑)私は気に入ったモノをひたすら使い続けるタチなんですよね。エフェクターとかもほとんど変えないで、同じ気に入った音色、機材でっていうところを貫いています。

YG:MAMIさんはストラトをメインで使いつつ、時々他のギターも…という感じですよね?
M:そうですね。今回のレコーディングでは4本ぐらいを使い分けています。私は色々試してみたいっていう方で、もう逆ですね、HARUとは(笑)。でもメインはやっぱりストラトです。ギターを始めた頃は、見た目だけで“ギター=ストラト”というイメージがあって、楽器屋さんで見つけて「カワイイ」からということでピンクのストラトを使ってたんですけど、しっかり“音”というモノが分かるようになってからは、ピックアップとかにもこだわるようになりました。初めはシングルコイルのストラトを使っていたんですけど、ライヴでは若干ハイがキツイかな…ということもあって、最近は(リアに)ハムバッカーを載せてます。低音がよく響くようになって、ミュートしてても気持ちがいいので、とても気に入っています。

YG:なるほど。最後に、『BABY ACTION』でご自身が気に入っているギター・パートを教えてもらえますか?
H:私は最後の「one piece」というバラードで、最初から最後までずっとコード弾きをしているんですけど、これは今までになかった感じのプレイなので、ぜひ聴いてほしいです!
M:僕は2箇所挙げてもいいですか?(笑) 1つめは、「GLAMOROUS YOU」のリズム・ギター。あまりカッチリした感じじゃなくて、「ココのリズムおかしくない?」みたいなところもあって(笑)、そういうちょっと変わったノリとかニュアンスが面白いんじゃないかと思います。2つめは、「アップルたちの伝言」のBメロのギター。あそこの“タメ”を聴いてほしいです。凄く細かいところなんですけど(笑)、ぜひ聴いてみてください!