ORDINARY MAN/OZZY OSBOURNE 約10年ぶり、暗黒の帝王オジー渾身の復活作

ORDINARY MAN/OZZY OSBOURNE 約10年ぶり、暗黒の帝王オジー渾身の復活作
アーティスト名OZZY OSBOURNE
オジー・オズボーン
アルバム名 ORDINARY MAN
オーディナリー・マン

CD | ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル | 2020年2月21日発売

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ツアー・キャンセルに続き、パーキンソン病を患っていることを公表してファンを不安にさせた暗黒の帝王が、約10年ぶりに発表する渾身の復活作。従来なら、オジーを支えるギタリストの演奏、特にギター・ソロに神経を集中させて聴き進めていくのだが、本作は違った。「Straight To Hell」と「Ordinary Man」ではスラッシュ、「Scary Little Green Men」と「It’s A Raid」ではトム・モレロがゲストで個性的なソロを披露しているにもかかわらず、何度聴いても自分の意識の矛先は、病気であることなど微塵も感じさせないオジーの溌剌とした歌声と心に残るメロディー、そして他のすべてをかき消すほどの彼の圧倒的な存在感に向けられるばかり。GN’Rのダフ・マッケイガン(b)とレッチリのチャド・スミス(dr)がリズム隊を構成するという意外な人選も新鮮だし、もちろんエルトン・ジョン(vo)とのデュエットも大きな聴きどころだ。また、ジャンル違いのポスト・マローン(vo)との共演も前向きなエネルギーを感じさせるもので、個人的には歓迎したい。

骨太なリフや流麗なギター・ソロに囲まれたオジーも良かったが、でも自分が聴きたかったのは“マッドマン”のくせにもの凄く“普通の人間”的な哀愁を感じさせる彼の歌だったのかもしれない。そして、そんな歌がたくさん入った本作は、「オジーのアルバムって本当に良い曲が多いよね!」と久々に心から思わせてくれる感動的なまでの傑作! (Masa Eto)