ジャズ理論はヘヴィ・メタルを演奏するのに必要なんですか?
スタンダード・ジャズを弾くには幾つスケールを覚えなければならないのですか?
コード・トーンを覚えなければならないと聞いたのですがタブ譜で移調するコード・トーンは学べますか?
ジャズ理論はヘヴィ・メタルを演奏するのに必要なんですか?
(初心者ペンタゴン/10代/男性)
まずはドミナント・モーションの理解から始めてください
ジャズのアドリブ(インプロヴィゼーション)を説明するのはとても難解な作業になりますが、簡単に言うと…コード進行に沿いつつ、それぞれのコードの構成音(コード・トーン)と適切なスケールを絡めたフレーズで演奏する…という感じです。使用されているコードが多く、かつ、進行が複雑、なおかつアップ・テンポな場合が多いですから「ジャズは難しい」…と言われるわけですね。
でも、ジャズというのはブルースの発展形ですから、まずはブルースを徹底的に研究?マスター?することから始めるのがベターですね。中でも[Ⅴ7→Ⅰ]というドミナント・モーションを理解することが肝!
[Ⅴ7→Ⅰ]のドミナント・モーションは、Key=Cの場合で言うと[G7→C]となります。このG7コードでソロをとる時に、Gのミクソリディアン・スケールを使う…これがスケール・チェンジの原点だと思ってください。ついでに言うと、G7コードに♭9thや♭13thというテンション・ノートが加わるとミクソリディアンではなくGオルタードとかGディミニッシュといったスケールを使う…ということになりますが、この話は深くなってしまうので「ドミナント・モーションにおけるスケール選び」というテーマで自分でも調べてみてくださいね。
また、ロック・ミュージックの源流もブルース・ミュージックです。ヘヴィ・メタルももちろんです。そう考えると、ブルースを徹底的にマスターすることがロックにもジャズにも活かされる…ということになりますよね。結論的には…ジャズをやる前に、まずはブルースの攻略…特にドミナント・モーション攻略から始めてください。
最後になりますが、今あなたが演奏できるメタル系のフレーズを良〜〜〜く考察してみると、様々なスケール・チェンジやコード・トーンを駆使したフレーズがあるはずです。「自分の知っているフレーズの解析」もめっちゃ勉強になりますから、併せて研究してみてください。