Wacken Open Air 2023 YG特別レポート!

Wacken Open Air 2023 YG特別レポート!

第32回を迎えた世界最大級のHR/HMの祭典“Wacken Open Air”(以下WOA)。全世界から8万人ものメタル・ヘッズが大挙して詰め掛けるこの巨大フェスは──今年、とんでもない厄災に見舞われた。会場のあるドイツ北部を集中豪雨が襲い、開催自体が危ぶまれる状況となったのだ。そもそも野外フェスとは、色々と天候に左右されるもの。来場者の多くはキャンプサイトで過ごすのだが、今回は開催前からの連日の豪雨でどこもかしこも泥沼と化し、観客を迎えることそのものが困難に…。結果的にフェスの運営側は、日々の受け入れ人数を制限し、何と3日目には遂に新規の来場を打ち切ってしまう。そんなことはかつて例がない。よって観客動員は5万人そこそことなり、ステージ上でもあれこれ混乱が…。

それでも、最後の2日間は天気も回復し、何とか4日間(+α)を完走。大小併せて10のステージでは連日激演が繰り広げられ、出演バンドにとってもオーディエンスにとっても、過去最高に過酷ではありつつ、良くも悪くもこれまでで最も記憶に残るフェスとなったことだろう…。

広大なフェスティヴァル・エリアの内外に大小併せて10ものステージが点在し、4日間に亘って言わばメタル・マラソンが繰り広げられるWOA。ヤング・ギター10月号の誌面では、アイアン・メイデン、ハロウィン、メガデスほかメイン級アーティストとそれに次ぐバンドたちを紹介しているが、他にも膨大な数のバンドがラインナップされていたのは言わずもがなだ。これから当ページにて、さらに詳細な連動レポートを掲載していくので、お楽しみに!!

アイアン・メイデン
IRON MAIDEN

(レポート&写真●奥村裕司 Yuzi Okumura)