PreSonus Notion 5 実用ガイド 〜目指せ!! 譜面の達人〜

PreSonus Notion 5 実用ガイド 〜目指せ!! 譜面の達人〜

STEP 4 “Notion 5”で作ったバンド譜とリード・シートを見てみよう!

譜面制作時の注意点など

最後に、実際に“Notion 5”で作ってみた譜面を紹介しよう。下に掲載したのは、ギター、キーボード、ベース、ドラムという4つの楽器から成るスコアの一部だ。バンドでオリジナル曲を演奏する際、このような詳しい譜面をデモ音源と一緒にメンバーに渡すことができれば、リハーサルをよりスムーズに進めることができるだろう。

ちなみにこの譜面、当記事のために制作した「Notation」という曲のアイデアを書き留めたものであり、2015年10月号ではDAWソフト“Studio One 3”を用いて、この楽曲を実際にレコーディングしていく模様を徹底解説している。そちらもぜひご覧いただきたい。

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次に、こちらは全体の構成を書いたリード・シートで、マスター譜やコード譜とも呼ばれる。主にバンドでの演奏時やレコーディング時に使われ、タイトル、テンポ、曲の進め方、コード進行、シンコペーションやリズムのキメ、ユニゾン・フレーズなどが書き込まれる。空白部分にはアルペジオやリズムの取り方、オブリなど、自分の担当楽器で演奏するフレーズを自分で書き込めるようになっている。またどうしても欠かせない全体でのリズムのキメも、リード・シートの段階で書き込まれる。下の譜面で言えば、リハーサル・マークの8小節目のような感じだ。

ちなみに1段ごとの小節数はなるべく統一しておくことが、読みやすい譜面の第一歩であり、“Notion 5”でもその辺りの設定は朝飯前だ。4小節進行の楽曲が突然5小節になっていたりすると、メンバーのミスを誘発してしまうので注意。譜面は「相手が見やすいこと」を意識して書くのが最も大事なのだ。

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●リード・シートと呼ばれる譜面は、テンポ、コード進行、リハーサル・マーク、リズムのキメ、リピート・マークといった記号を書き込んでおくものだ。この曲の進行を解説すると、まず[A]を2回繰り返した後、[B]→[C]→[solo]と続き、D.S.から[B]に戻って[C]→to Coda、そして最後の段の[out]で終了する。

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●2つのリピート・マークで挟まれた小節を繰り返す。回数が指定されている場合もある。

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●D.S.は「ダル・セーニョ」と読み、左のセーニョ・マークまで戻るという意味。

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●to Codaは右のコーダ・マーク(もしくはCodaと書いてある箇所)まで進むという意味。

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