CASE-1 ライヴ向けのサウンド・システムを構築
ここからは“GT-1000CORE”をどのように活用すればより充実したギター・ライフを送ることができるのか、シチュエーション別に具体的な方法を見て行くことにしよう。まず紹介するのは、ライヴや練習スタジオ向けのセッティングだ。
“GT-1000COREは”もちろん単体でも十分優れた機能を有するが、様々な機器と合わせることでより高度なシステムを組むこともできる。まず最も分かりやすいのは図2
のように、「ギター→“GT-1000CORE”→アンプ」の流れを基本としつつ、2つのセンド/リターンに愛用するこだわり系ペダルを挟むという方法だ。この場合、本機のAIRD PREAMPを常に使う場合はアンプのリターンへ、エフェクトのみを使う場合はアンプのインプットへ入力することになる。
また“EV-30”などの外部エクスプレッション・ペダルを用いれば、ワウ、ヴォリューム、ピッチシフターはもちろん、歪み系のゲインやモジュレーション系のスピードといった細かなパラメーターまで自由にコントロールすることが可能。“FS-7”などの外部フットスイッチはエフェクトのオン/オフや機能の切り替えに使用できる。さらにここではペダルボード向けのワイヤレス・システム“WL-50”も組み込んでみた。
図3
は一歩先へ進み、接続するアンプのプリアンプ部を“GT-1000CORE”のセンド/リターンに挟み込んで、プリセット・パッチごとにAIRD PREAMPと使い分けるというシステムだ。“GT-1000CORE”のCTL端子からアンプのコントロール端子へ接続すれば、アンプ自体に搭載されている機能(チャンネル切り替え、ブースト、ブライト・スイッチなど)を合わせて操ることもできてしまう。
このように“GT-1000CORE”自体をシステムの核とするパターン以外に、図4
のような組み合わせも考えられるだろう。要は“ES-5”のような外部のスイッチャーを核としつつ、“GT-1000CORE”をサブ的扱いでループに組み込むという考え方。つまりコンパクト・ペダル類だけではまかない切れない要素を、本機がすべてカヴァーするわけだ(MIDIで接続しておけばスイッチャーから“GT-1000CORE”のコントロールを行なうこともできる)。ちなみにこの図のシステムはモノラルだが、空間の広がりを重視するなら、例えば“ES-8”のようなステレオ対応のスイッチャーを用いるのもアリだろう。またこちらの図では、ワイヤレス・システムとして“WL-60”を組み込んでおいた。