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機材・音作り

弾きにくくなってしまったネックを自分で調整したい!

若いころを思いだして、ホコリを被っていたギター・ケースを出しました。
弾きにくくなってしまったネックを直したいけれど、諸事情によりリペアに持っていくことができません。
自分でネック調整をする注意点はありませんか。

(クラプトン世代!/50代/男性)

ネック調整の手順をおさらいしてみましょう

諸事情とは、近所に楽器店がなかったり、お金の問題だったり…などということもありますよね。日頃からメンテナンスをしておけば、常にベスト・コンディションをキープできます。 ここでは、ネック調整の手順を一通りおさらいしてみましょう。プロ・アマ問わず演奏に関わる大事なことなので、これを機会に覚えてみて下さい。

ネックの反り方と調整方法を確認する

まず、ネックの反りを確認します。 6弦の1フレットと最終フレットを図1のように軽く押さえ、指板の真ん中あたり12フレットを見て下さい。

図1
0727-g01

この時、図2-aのように弦とフレットの隙間が気持ち空いている状態であれば調整の必要はありません。 図2-bのように隙間が空きすぎているとネックが順反り(弓なり状態) 、逆に図2-cのようにピタッと付いていると逆反り(山なり状態)となります (ナット・フレットが正常な状態に限ります)。図3はやや極端な表し方ですが、ネック全体のイメージです。

図2
0727-g02

図3
0727-g03

ネックがどちら側に反っているか判明したら、次はいよいよロッドの調整です。 多くのギターはヘッド側から調整が可能ですが、一部ネックを外さないと調整できないものもありますので、ご自身のギターを確認して下さい。

また、ご質問のような長い時間放置されたギターは、トラスロッドが錆びたり固まったりして回りにくくなっている場合があります。 その場合は潤滑油などを注して動かしやすくしておきましょう。 写真はKURE“5-56”です。また、トラスロッドのナットには様々な形状があります。ボックス・レンチ、六角レンチなど、ナット形状に合わせて用意しましょう。

ネックを外す場合は、あらかじめカポを付けておくと弦が絡まりにくくなるのであると便利です。

0727-g08

トラスロッドを回す

図4のように順反りなら時計回りに、逆反りなら反時計回りに、レンチで少しずつ(1回につき45度〜90度くらい)回して調整して下さい。ギターによってすぐ利くもの、ジワジワ利いてくるものと個体差がありますので、回すごとに少し時間を置いてみて下さい。

図4
0727-g10

あとはチューニングを済ませて再び最初のチェックを行ない、ネックが正常な状態になっていればOKです。

なお、ネックにねじれが生じているなど、状態によっては高度なリペアが必要になる場合があります。 無理をせず、プロにお任せすることも検討して下さい。