DAY 2 8.17(SAT)
LOVEBITES/これぞメタル!の劇的ツイン・リード
今や世界中で注目されているガールズ・メタル・バンド:LOVEBITESが今回、“SUMMER SONIC”に初出演! サウンド・チェックはメンバーが実演で行なっており、ヘイルストームの「Love Bites(So Do I)」をプレイしていた。その影響か、始まる前からRAINBOW STAGEは観客が前の方にぎゅうぎゅう詰めになっており、近くにいるだけで熱を強く感じ取れた。
本編がスタートして、SEの「The Awakening」から「The Hammer Of Wrath」へと続いていき、これぞメタル!と言わんばかりのファットでヘヴィなリフが鳴り響く。ソロ・セクションではmidori(g)の妖しげなリード・フレーズが楽曲のインパクトをさらに強調し、ヴィブラートを駆使することでそのダークな雰囲気が如実に広がっていた。中盤に入るとmiyako(g)はそれまで使っていたディーン“Icon”シリーズから攻撃的な変形シェイプが目を引く“ML”シリーズのモデルにチェンジ。サウンドも先程使っていた機種とは大きく変わり、「Shadowmaker」等で聴ける刻みリフはよりソリッドで鋭利に仕上がっていた。
最後に演奏した「We The United」では2人のギタリストによる超絶ツイン・リードが炸裂し、劇的なまでに展開する長編ソロはこのステージのフィナーレに最高にマッチ。序盤の出演というのもあり持ち時間は短かったものの、LOVEBITESの魅力を知るには十分すぎるくらいホットなパフォーマンスと言えるだろう!
LOVEBITES @ SUMMER SONIC 2019 RAINBOW STAGE 2019.8.17 セットリスト
1. The Awakening
2. The Hammer Of Wrath
3. The Apocalypse
4. Scream For Me
5. Shadowmaker
6. M.D.O.
7. Don’t Bite The Dust
8. We The United
Fear, and Loathing in Las Vegas/最大ヴォルテージの演奏で完全復活
正午を廻った頃、MOUNTAIN STAGEではFear, and Loathing in Las Vegas(以下FaLiLV)のセットがスタート! 1月にベーシストのKeiが急逝するという不幸に見舞われながらも、後任のTetsuyaと共に見事今年もサマソニのステージに立ってくれた。
前日の大阪会場では、悪天候の影響で出演がキャンセルになるというアクシデントがあったが、その分を取り戻すかのように初っ端から最大ヴォルテージで「Return to Zero」が始まる。この曲はPVで、So(vo)とMinami(key,vo)がパラパラダンスを披露したことが話題になったが、一斉に合わせて踊り出すオーディエンスを観ていると、彼らのカムバックがいかに待ち望まれていたかが伝わってくるようだった。
バンドで唯一のギタリストであるTaikiはステージ上を右へ左へと駆け回りながら、複雑なバッキングやリードを弾きまくっており、それでいて全くミス・ピッキングをしないのだから驚きだ。「The Gong Knockout」ではエモーショナルなギター・ソロ、「LLLD」には爽やかなカッティング等、エレクトロ・ミュージックにいたってはナチュラルにギター・サウンドを取り入れるアレンジ力にも改めて脱帽!
ラストはグルーヴィな 「Party Boys」と一際ヘヴィな「The Sun Also Rises」の2連撃によって、終始テンションMAXの状態で終了。FaLiLVの完全復活を如実に感じられた力強いパフォーマンスだった!
Fear, and Loathing in Las Vegas @ SUMMER SONIC 2019 MOUNTAIN STAGE 2019.8.17 セットリスト
1. Return to Zero
2. Rave-up Tonight
3. The Gong of Knockout
4. LLLD
5. Virtue and Vice
6. Keep the Heat and Fire Yourself Up
7. Party Boys
8. The Sun Also Rises
ZEBRAHEAD/日本愛あふれるサマソニ最多出場の底力
20年にわたる“SUMMER SONIC”史上、最多出場記録を誇るゼブラヘッド。彼らが記念すべき今年のラインナップに入っていたのは、もはや必然と言えるだろう。今年はどんなご機嫌サウンドを展開してくれるのか、筆者も胸を高鳴らせながらMOUNTAIN STAGEへ向かった。
バンドがステージに現れると“彼らがいてこそのサマソニ!”と言わんばかりの熱い声援がオーディエンスから送られ、それに応えるように代表曲の1つ「Rescue Me」が始まった。マッティ・ルイス(g,vo)とダン・パーマー(g)はルーツとなる熱いハード・ロック魂を全開にしてギターを刻みまくる! 中盤では、レパートリーの中でも特にヘヴィな「Save Your Breath」で、ダンが機材用の台車に寝そべりながらギター・ソロを弾いたり、アイドル・グループ:E-girlsのカヴァー曲「Follow Me」をマッティが頑張って日本語で披露したりするたびに観客は大喜びし、その場は文字通りパーティー会場と化していた!
ラストの「Anthem」が終わると、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」が流れてマッティが口パクで熱唱(!?)。そして歌い終わったかと思えばオーディエンスとの交流もなしにサラっと立ち去るという、斬新なエンディングで笑いを誘ってくれた。聴く者を自分達の世界に引き込む圧倒的なカリスマ性も印象的だったが、パフォーマンス開始から終了まで何度も「アリガトウ」と感謝の気持ちを伝えていたメンバーの“日本愛”も感じられたショウだった。
ゼブラヘッド @ SUMMER SONIC 2019 MOUNTAIN STAGE 2019.8.17 セットリスト
1. Rescue Me
2. Call Your Friends
3. Drink Drink
4. Save Your Breath
5. Follow Me(E-girls Cover)
6. Hello Tomorrow
7. All My Friends Are Nobodies
8. Who Brings A Knife To A Gunfight?
9. Playmate Of The Year
10. Falling Apart
11. Anthem