通して聴けば変化や挑戦を如実に感じる
YG:レコーディングに使った機材を教えていただけますか?
AKIHIDE:僕は白いフェンダー・ストラトキャスター、ギブソンSGと“ES-335”、それからフェンダー・テレキャスターですね。アンプはボグナーと、昔のVOXを再現したJMIのアンプ、フェンダーの“’68 Deluxe Reverb”を使いました。
YG:今までのレコーディングにも使って来たものですね。
AKIHIDE:最近は新しいものを何も買っていなくて(笑)。レコーディングの時期が飛び飛びだったので、ある程度信頼のおける機材を使いたかったんですよ。だから集大成的なサウンドと言うこともできますね。
SHINPEI:僕はギターはSugiの“SH-605”という、初回限定盤Bのジャケットにも出ているギターがメインです。あとはギブソン・レスポール・スタンダードとレスポール・カスタム。曲によってシングルコイル・サウンドが欲しい時には、Sugiの別のモデルを使いました。アンプはディーゼルの“Herbert”がメインで、時々カスタム・オーディオ・アンプの“3+”とVHTという組み合わせを使っている他、1曲だけマッチレスの“DC-30”を鳴らしました。「ひらり舞い散る花のように(feat. 倉木麻衣)」だったかな? クランチ要素がほしくて。
YG:さて、今作には[Disc 2]として、リクエスト・ベスト盤もセットになっていますよね。BREAKERZの代表的な楽曲が15曲セレクトされていますが、中でもお二人それぞれが一番好きな曲、印象に残っている曲を教えてもらえますか?
AKIHIDE:僕は「Birdman」ですね。これは僕がBREAKERZに入って最初の頃に、メンバーみんなに聴いてもらった曲なんですよ。それがベスト選曲の中に入るということがすごく嬉しいです。サウンド的にも、カポタストを使ってテンション感の強いコード・ワークで弾くという、ちょっとUKロックっぽい面白いことをやっていたり。
SHINPEI:僕はギターが曲を引き立てているという意味で、「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」を選びたいですね。ストリングスなども入っていてそれがバンド・サウンドと調和しているところも聴き所なんですけど、やっぱり主役はギターで、どのセクションを聴いても効果的に入っていると思います。テンポ感的にも、BREAKERZを象徴するようなスピード感がありますね。
YG:では最後に、お二人から一言ずつメッセージをお願いします。
SHINPEI:最新の音源と過去の音を合わせてお届けするという、10周年の醍醐味をいい形で表現できるものが完成したと思います。デビュー時のBREAKERZから振り返っても良いですし、今の、これからのBREAKERZも感じてもらえるアルバムですので、ぜひ隅々まで聴いてください。
AKIHIDE:過去の作品も最新のコラボレーション曲も、僕とSHINPEIという同じギタリストが弾いているんですが、通して聴けば変化や挑戦を如実に感じていただくことができると思います。ギターを弾いている方にぜひ聴いていただきたいですね。「BREAKERZのギターって面白いんだな」と、きっと思ってもらえるんじゃないかな。
BREAKERS 『X』 リリース情報
作品の詳細は公式ウェブサイトへ
https://breakerz-web.net/news/release_007.html