お店で8時間ぐらい弾いてみて…「私に一番合ってる」
YG:今メインで使っているギターについて、詳しく教えてください。
MS:PRSギターズの“McCarty 594 Hollowbody II” です。アメリカの楽器店“Sweet Waters”という大型店舗がインディアナにあって、8時間ぐらいかけてお店にあるギターをたくさん弾いてみて、自分が一番好きなギターはこのPRSだな、と決まったんです。大学3年ぐらいの時だったと思うけど、父に「そろそろ大学を卒業するんだから、ちゃんとしたプロフェッショナルのギターを買ってあげたい」と言われて。すごく嬉しかったです。それで、これを買ってもらいました。気に入っているのは虎模様っぽいところですね。
YG:購入後、何かスペックを変えたところは?
MS:ないです、そのまま。実はそれ以前はPRSは特に好きじゃなくて…この鳥のところ(バード・インレイ)が派手すぎだ…と思っていたんだけど(笑)、実際弾いてみると「これが私に一番合ってる」と思って。今もすごく大事にしてる、大好きなギターです。
YG:ホロウ・ボディ構造を選んだことにもこだわりがありますか?
MS:そうですね、音的に、ちょっとだけホロウの方が好きなんです。
YG:昨日のアンプはローランド“JC-120”に直接プラグ・インしていましたが…。
MS:そうなんです、ペダルは特に使ってなくて。
YG:主にピッキングのニュアンスと指弾きでトーンをコントロールされているんですね。
MS:はい。
YG:チューニングや、弦のゲージは?
MS:いつもスタンダードです。それも、スタンダードじゃないと混乱しちゃうだけで(笑)。弦は普通のアーニーボールですね。
YG:フレーズも小指をしっかり使う運指だったと思いますが、意識していますか?
MS:小指だけ練習することはないけれど、指を全部使う練習はしてますね。
YG:毎日どれぐらい?
MS:ツアーだとあんまり時間がなくて練習できないから、ライヴの本番ちょっと前にウォーム・アップとかするぐらいです。N.Y.では、空き時間がある時は日によって、1時間とか5時間とか。どれくらい時間があるかによりますね。
YG:普段アメリカで使われているアンプは?
MS:ローランド“Jazz Chorus”で、普段はこれを持って出るんですけど、最近行なった西海岸のツアーではテキサスで始まってシアトルで終わり、そのまま日本に来たため自分のアンプを持って行けなかったので、フェンダーが“Deluxe Reverb”を送ってくれて、それを使いました。これも凄く良かったです。
YG:ピックは?
MS:“Snarling Dogs Brain Pick”(D’Andrea製、ナイロン素材)で、ギターセンターに売っていたものです。グリップが効いて硬めなところが気に入っています。(手元のピックを見ながら)あ、ごめんね、これは結構削れちゃってる…。
YG:いえいえ(笑)。削れてても、結構そのまま使われます?
MS:そうそう。
YG:削れた感じの方が良いっていう人もいらっしゃいますよね。
MS:そうですよね。最初はちょっと新しすぎて、慣れるまでに時間がかかります。
YG:バックアップのギターはなく、この1本だけで?
MS:そうです。アメリカ東海岸でツアーする時はアコースティック・ギターも持ってくるんだけど、今回は飛行機で廻るからギター2本は難しいと思って、これだけ持ってきています。
YG:アコの方は?
MS:ギルド製のエレアコです。もう1本、コルドヴァのギターもよく弾いていて、これはナイロン弦。主なギターはその3本です。
YG:『ANIMARU』のレコーディングで使われたのは…?
MS:ほとんどがギルドのアコースティックで、エレクトリック・ギターが入っている曲…「Rat With Wings」「Zarigani」「Itsumo」などロック寄りの曲は、アコースティック・ギターの上にエレクトリック・ギターを重ねた感じです。「Itsumo」だけはナイロン弦だったかな。
YG:ギターのピックアップ切り替えは?
MS:いつもネック側しか使ってないです。メロウなトーンが好きなので。
YG:さて、秋の大規模なヨーロッパ・ツアーを経て、来年1月には日本でもまた大きな公演が決まっていますね。
MS:そうですね、凄く楽しみにしてます。沖縄は初めて。東京が多く、大阪、奈良、京都とか広島は行ったことがあるけれど、福岡と沖縄は全然ないです。
YG:それまでに、またリリースもありそうですか?
MS:シングルをいくつか出すけれど、アルバムは来年になると思います。
YG:アルバムのタイミングを問わず、曲は常にた書かれているのでしょうか?
MS:時間がある時にはいつも書いてます。書き始めなきゃずっと出来上がらないから(笑)、いつも書いてますね。
YG:ありがとうございます。それでは、最後にファンの方にメッセージをお願いします。
MS:1月の日本ツアー、ぜひ観に来てください。ずっとギターを学んでいる皆さん、頑張ってください。ギターは最高に楽しい楽器です。ありがとう。
Mei’s Guitar
PRSギターズ“McCarty 594”をベースとしたホロウ・ボディ構造の“MacCarty 594 Hollowbody II”で、“Red Tiger”フィニッシュ。おなじみのバード・インレイやボディ外周の木目を活かしたナチュラル・バインディングなど、高級感を出しつつ実戦的な仕様でメイの繊細なプレイを支えている。
INFO

収録曲
1. Dumb Feeling
2. Dangomushi
3. Tora Moyo
4. I Can Do What I Want
5. Animaru
6. Donguri
7. Norwegian Shag
8. Rat With Wings
9. Zarigani
10. Sasayaku Sakebu
11. Itsumo*(日本盤ボーナス・トラック)

kurayami / Get used to it / MEI SEMONES
2025年10月23日発売 | ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ | 配信(12月12日、7インチ・シングルの輸入盤がリリース)
収録曲
1. Kurayami
2. Get used to it
MEI SEMONES JAPAN TOUR 2026 概要

東京公演(ソールドアウト)
日程:2026年1月23日(金)
会場:duo MUSIC EXCHANGE
愛知公演(ソールドアウト)
日程:2026年1月24日(土)
会場:Live & Lounge Vio
大阪公演(ソールドアウト)
日程:2026年1月25日(日)
会場:Shangri-La
広島公演
日程:2026年1月27日(火)
会場:HIROSHIMA CLUB QUATTRO
開場 18:00 / 開演 19:00
チケット料金(税込、全席立見、ドリンク代別途):
前売り:7,800円
お問い合わせ:HIROSHIMA CLUB QUATTRO TEL 082-542-2280
福岡公演
日程:2026年1月28日(水)
会場:FUKUOKA BEAT STATION
住所:福岡県福岡市中央区渡辺通4-11-4
開場 18:00 / 開演 19:00
チケット料金(税込、全席立見、ドリンク代別途):
前売り:7,800円
お問い合わせ:
BEA 092-712-4221
沖縄公演
日程:2026年1月30日(金)
会場:桜坂セントラル
住所:沖縄県那覇市牧志3-9-26
開場 18:00 / 開演 19:00
チケット料金(税込、全席立見、ドリンク代別途):
前売り:7,800円
お問い合わせ:桜坂セントラル TEL 098-861-8505
東京追加公演(ソールドアウト)
日程:2026年2月1日(日)
会場:東京 duo MUSIC EXCHANGE
メン・アイ・トラスト来日公演情報:
BIG NOTHING: MEI SEMONES



