世界中のメタル・ファンが自宅で熱狂したWACKEN:WORLD:WIDEレポート&主催者インタビュー

世界中のメタル・ファンが自宅で熱狂したWACKEN:WORLD:WIDEレポート&主催者インタビュー

一方、生配信ではなかったが、このWWWのためにスタジオ・ライヴを事前収録するバンドも続々。中でも注目は、とある洞窟にセットを組み、1時間に迫るパフォーマンスを見せてくれたレイジだ。今年6月、ギター・パートに異動があり、久々にツイン・ギター編成へ戻した彼等は、言わば新章へと突入したばかり。その点でも、ファンには堪らないスペシャルなライヴとなっただろう。他にも、アイス・T率いるボディ・カウントや、アンスラックスのスコット・イアン(g)を擁するMOTOR SISTERなどが、フル・セットに近いスタジオ・ライヴを、とても無観客とは思えぬ迫力と共に披露。また、リハスタなどで2〜3曲、多くても5曲ほどを配信したバンドも、トリヴィアム(ストイックさ全開!)、ローディ(小さなスタジオだとコスチュームがカサ張りそう?)、ロス・ザ・ボス(マノウォー・ナンバー連発!)、フィドラーズ・グリーン(アルコールが進む絶品アコ・ライヴ!)、ブラック・スター・ライダーズのリッキー・ウォーウィック(アコ弾き語り)、エスキモー・コールボーイ、RUSSKAJA、THUNDERMOTHER…等々と多数おり、短いながらもそれぞれに熱い演奏を届けてくれた。

RAGE

レイジ:事前収録ライヴ

ESKIMO CALL BOY

エスキモー・コールボーイ:事前収録ライヴ

さらには、アンスラックス、アルカトラス、フォリナーなど、各メンバーをリモートでつないでヴァーチャル・セッションを行なったバンドもいるし、DOROやマイケル・モンロー、D・A・Dのイェスパー・ビンザー(g,vo)など、過去のライヴ映像を流すバンドもいて(DOROは今年6月の“ドライヴ・イン”ライヴ!)、クリニックには、ダイアモンド・ヘッドのブライアン・タトラー(g)、シンフォニー・エックスのマイク・ルポンド(b)、ロブ・ゾンビ他のジョン・5(g)などが参加。もっとも、いかにもクリニック然としていたのは、名曲「Am I Evil?」をパート毎に解説してくれたブライアン・タトラーぐらいで、ジョン・5は自宅訪問&自慢のKISSコレクション公開がメインだったとも言えるが、それはそれでなかなか面白かった。

WOAのアーカイヴ映像は、アリス・クーパー(’13年)、イン・フレイムス(’12年)、アイアン・メイデン(’16年)、ヴォルビート(’17年)、パワーウルフ(’19年)、ジューダス・プリースト(’15年)、モーターヘッド(’11年)…と大御所&人気バンドが続々。その幾つかはライヴ作品としてリリース済みだったりもするが、WWWの流れの中で観ていると、DVDやブルーレイで観ている時よりフェス気分の臨場感が増す…かも?

ここでは、各パフォーマンスが行なわれた当時の現地におけるステージ・ショットをいくつか掲載しておこう。

WOA Archives

アリス・クーパー2013
イン・フレイムス2012
イン・フレイムス2012:ビョーン・イェロッテ
ヴォルビート2017:マイケル・ポールセン
ヴォルビート2017:ロブ・カッジアーノ
パワーウルフ2019
ジューダス・プリースト2015:ロブ・ハルフォード
ジューダス・プリースト2015:リッチー&グレン
モーターヘッド2011:Bomber
モーターヘッド2011:レミー
モーターヘッド2011:フィル・キャンベル

まだまだある。WOA主催者インタビュー、WOAで毎年行なわれているバンド・コンテスト“Metal Battle”から各国予選の模様や関係者インタビュー、若手育成を目的とした“Wacken Foundation”による推しバンドの紹介、ドイツの古楽バンド:SCHANDMAULの新作PVのプレミア公開、ヴァッケン村の住民に取材したドキュメント…などなど。それから、自宅のあちこちで(車庫やベランダにテントを設営するメタラー多数!)、はたまた大自然の中で、文字通りヴァーチャルにWWWを堪能しまくる世界各国のヴァッケナー達の自撮り動画が、各プログラムの合間にちょいちょい挟まれ、何とも和やかなムードを演出していたことも付け加えておきたい。

スクリーンショット:視聴者1
WWWスクリーンショット

そして──最終日には、来年のWOA出演バンドのアナウンス第1弾が行なわれた。現時点で発表されているのは、ジューダス・プリースト(50周年記念ライヴ!)、ローディ、タルヤ、ローズ・タトゥー、ヴェノム、ムーンスペル、アズ・アイ・レイ・ダイイング、ドロップキック・マーフィーズ、デスSS、ヘマトム…という10組。来年のテーマはホラーのようで、吸血鬼やゾンビなどをフィーチャーしたアナウンス動画が、下記にて公開されている。今年のチケットが来年そのまま使えることもあり、既にソールド・アウト状態ながら──雨でも晴れでも、あるいはオンラインでも、また世界中のメタルヘッドとこのメタルの聖地WOAに集いましょう〜!!

WOA2021フライヤー