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ギターなるほどQ&A

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機材・音作り

“トーン”とは何ですか?

ギターの新商品が発表されると“極上のトーン”や“素晴らしいトーン”など“トーン”について書いてあるのをよく見ますが、そもそも“トーン”とは何ですか?

(ふじもと/20代/男性)

音色のことを指しますが、ギターが持つ個性や特徴という意味も

トーンとは、日本語で言うと音色のことを指しますが、音色=ギターが持つ個性や特徴という意味も含まれるのではないでしょうか?

以前掲載した音抜けの記事にも通ずるところがあるので、今回はギターのトーンを作る要素となるボディー材やパーツと、それぞれが持つ音色の特徴について少し詳しく解説します。

ギターのパーツ

シングルコイル・ピックアップ
主にストラト系のギターに使われています。
ジャギジャギとしたエッジの効いた明るい音質が特徴です。
軽く歪ませたクランチ・サウンドでのカッティングなど
繊細なニュアンスやアクセントが付けやすくなってます。

ハムバッカー・ピックアップ
主にレスポール系のギターに使われています。
中低音に温かみのある音質が特徴です。
ディストーションのような激しい歪みでも
パワーがあるのでノイズにも強いです。

木材

アルダー
全体的にやや軽めで、硬すぎず、バランスのとれた中域が特徴のボディー材です。

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アッシュ
ホワイト・アッシュ、スワンプ・アッシュと種類があり、シングルコイルとの相性がいいです。
アルダーと比べると中高域が強く低域がこもらない輪郭がはっきりしたイメージです。アルダーと並び、よく使われるボディー材です。

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メイプル
高域やサステインに優れています。右のように杢目の綺麗なものはボディー・トップに使われます。ハード・メイプルは硬く丈夫な木材で、ネックにも使われ万能です。

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マホガニー
ギブソン系のギターに使用され、太い低域、抜ける高域が特徴でハムバッカー・ピックアップとの相性がいいです。

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エボニー
硬くて重く、上位機種に使われている指板材です。
アタック、サステインに優れています。

ローズウッド
最もポピュラーな指板材です。
メイプルやアルダーに比べてアタック、サステインはマイルドな音質です。

上記の組み合わせやパーツの違い、ギターが新品なのかヴィンテージなのか、または弾き手によって、いくらでも音色は変わります。また、フロントやリア・ピックアップの選択、ヴォリュームやトーンつまみの回し具合でも様々な音色を作ることができます。

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“極上のトーン”“素晴らしいトーン”とは、“自分の耳で聴く気持ちがいい音”と言ったところでしょうか。しかし、そもそも形のないものなので正解がありません。「このギターいい音だから使ってみなよ?」と勧められても自分の好みに合わなければ意味のないものです。

以上踏まえて楽器選びの参考にしてみて下さい。