VOX“MVX150”シリーズが切り拓く未来のギター・サウンド

VOX“MVX150”シリーズが切り拓く未来のギター・サウンド

高品質、高信頼度、長寿命を実現した“Nutube”

コルグとノリタケ伊勢電子の共同開発により誕生した次世代真空管“Nutube”は、従来の3極管…ギター・アンプで言えば最も多用される“12AX7”などと同等の機能を備えており、真空管特有の豊かな倍音を生み出しながら優れたリニア特性(正確な制御が可能)も持つという画期的なパーツだ。

最も特筆すべきは大幅な省電力化を実現していることで、従来の真空管と比べて2%以下の電力で動作する(故に電池で駆動させることさえ可能)。それでいて容積は従来の30%以下という、超小型サイズ。そして連続寿命はなんと30,000時間で、これは電源入れっぱなしの状態で1,250日間(約3年半)に相当する。

このように高品質、高信頼度、長寿命という3拍子がそろった夢のような真空管であり、2016年に発表されて以来、様々な分野で“Nutube”を用いて作られた面白い製品が続々と登場しつつある。中でもギター・アンプの分野でデビューを飾ったのが、VOXが2017年に発表した“MV50”シリーズだった。

Nutubeを搭載した既発シリーズ“MV50”

vox-MV50

寸法は135×75×100mm、重量はわずか540g。つまり手のひらに置いて楽々持ち運ぶことができるヘッド・アンプが“MV50”シリーズだ。VOXならではのクランチ・サウンドを特徴とする“AC”、アメリカンなコンボ系サウンドが売りの“Clean”、改造系スタック・アンプを思わせる“Rock”の3機種が先行して発表され、さらに2018年には伝説的ブティック・アンプを思わせる“Boutique”、モダン・ハイ・ゲイン系の“High Gain”も追加。いずれも出力はライヴに余裕で対応できる50Wで、“Nutube”をプリアンプに搭載し、アナログ回路にこだわった設計によって極上の真空管サウンドを創出する。レコーディング・エンジニアのノウハウを凝縮した高音質なライン/ヘッドフォン・アウトも装備。