さらにパラレルとシリーズの切り替えが可能なエフェクト・ループ、リヴァーブ音とループに接続したエフェクト音のみを再生するWET ONLY出力端子、スピーカー・キャビネットにマイキングした音を擬似的にライン出力するEMULATED LINE OUT端子、音圧や歪み感を保ったまま6段階で音量を調整することができるパワー・レベル・コントロールなども装備。小さな筐体ながらその機能は実に多彩だ。
その他の機能はすべて共通。珍しいのはWET ONLY OUTPUT端子を装備していることで、ここに外部スピーカー・キャビネットを接続すると、リヴァーブ音とループに接続したエフェクト音のみが再生される。この時、通常のスピーカーからはドライ音のみが出力されるので、つまり別途ミキサーなどを用意する必要なく、プロと同じようなサウンド・システムを構築することができるわけだ。また音圧や歪み感を保ったまま6段階で音量を調整することができる、パワー・レベル・コントロールも搭載。
EMULATED LINE OUTとFOOT SWITCH端子(クリック/タップで拡大)
スピーカーにマイキングしたサウンドをエミュレートし、ライン信号で出力することができるEMULATED LINE OUT端子を搭載。レコーディングやライヴなど様々な場面で重宝する。ちなみに一般的なヘッドの場合、ライン出力できる機種でもスピーカー・キャビネットを接続しておかなければパワーアンプに負担をかけて故障の原因となってしまうが、“MVX150”シリーズの場合はその必要もない(驚くべきことに説明書には「注意! スピーカーを接続しなくてもアンプは故障しません」と明記されている)。気軽に使える画期的な設計だ。