「音は全然違うけど、ギターは変わってない」五味孝氏、T-BOLANの新作『愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言~』を語る&REC使用機材

「音は全然違うけど、ギターは変わってない」五味孝氏、T-BOLANの新作『愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言~』を語る&REC使用機材

五味孝氏『愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言~』使用機材

ギター

Guitar01 Seymour Duncan : DT

五味がT-BOLAN以前から愛用している、テレ・タイプのメイン・ギター(1985〜’86年製)。極薄の塗装が酷使によって剥げ、豪快な杢目のアッシュ・ボディーや1ピース・メイプル・ネックの木部が露出してしまっている。アルバムでは2曲目と5曲目以外の全曲にて用いられた。

Guitar02 Fender : Telecaster

ライヴで活躍するフェンダー・テレキャスターは、1961年製(シリアル・ナンバーは54157)。ヴィンテージものだがそう見えないのは、指板の低音弦側やヴォリューム・ノブの上に貼られた星形のステッカーのおかげか。実用ギアとして、ペグなどのパーツ類はしっかりとメンテナンスが行き届いた状態になっている。

Guitar03 Fender Custom Shop : Stratocaster

フェンダー・カスタム・ショップのマスター・ビルダー:ジョン・クルーズが製作した、ローズウッド指板&アルダー・ボディーのストラトキャスター。アルバムでは「A BRA CADA BRA ~道標~」「Re:I」「俺たちのストーリー」にて使用された。

アンプ

Amp 01 Fender : Twin Reverb

「京恋唄」のバッキング、そして「My life is My way 2022」にて使用された、1966年製のフェンダー“Twin Reverb”。現行モデルに通じるブラックフェイス期ならではの、精悍なルックスがポイント。2つ搭載されている12インチ・スピーカーのうち、右側はエミネンスの比較的新しいものに交換されている模様。左側もエミネンス製だがフェンダー純正のものだ。

Amp 02 Fender : ’68 Custom Princeton Reverb

シルヴァーフェイス期の’60年代後期モデルを再現したアンプで、セレッション製10インチ・スピーカーを1基搭載、出力は12W。「A BRA CADA BRA ~道標~」や「愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言~」にて使用された。

Amp 03 Matchless : SC-30

こちらは五味のものではなく、スタジオの所蔵品。マッチレスのフラッグシップ・モデルである“DC-30”を基本としつつ、12インチ・スピーカーを1基のみ搭載する形にシェイプアップさせたモデルだ。「京恋唄」のソロと、「声なき声がきこえる」にて使用された。

Amp04 Fender Japan : FAT 3

フェンダージャパンが’80年代から’90年代にかけて生産していた、30Wのフル・チューブ・アンプ(同時期に50WのFAT5、12WのFAT1もラインナップされていた)。「Re:I」にて使用された。

エフェクト

Effect01

エフェクトボード内にはY.O.S.ギター工房の“Smoggy Overdrive”、idea sound productの“IDEA BMX”(オーヴァードライヴ/青いノブの方)と“IDEA RTX”(オーヴァードライヴ/黄色いノブの方)、フルトーン“OCD”(オーヴァードライヴ)、コルグ“Pitchblack”(チューナー)、BOSS“Space Echo RE-20”(テープ・エコー・シミュレーター)が直列で接続されている。経路から外れたところには、ヴェムラム“Shanks”(オーヴァードライヴ)、ストライモン“FLINT”(トレモロ&リヴァーブ)も設置。