キャメロットのトーマス・ヤングブラッド「日本で大掛かりなショウがやりたい!」

キャメロットのトーマス・ヤングブラッド「日本で大掛かりなショウがやりたい!」

米フロリダ産ドラマティック・メタラー:キャメロットが5年ぶりに来日! 去る11月初旬に大阪&川崎にて計3公演を行なった!!

今回、川崎はクラブチッタでのショウ初日(11月3日)が、午後2時開演という異例の昼公演だったのも話題を呼んだが、地方から訪れたファンにとっては、日帰りが容易になる…となかなか好評だったようだ。(終演後、同日夜に行なわれたモトリー・クルー&デフ・レパード公演、あるいはヴェクター公演にハシゴした観客も多かったろう) ただ、その昼公演も、翌日の通常の(?)夜公演も、ライヴの盛り上がりという点では特に違いはナシ。期待通り…いや、期待以上の劇的壮麗パフォーマンスに、両日とも観客は大熱狂! デビューから28年という大ベテランにもかかわらず、近作からのレパートリー多めのセットリストで、攻めの姿勢を貫いていたことも見逃せない。

ちなみにバンドの現ラインナップは、首魁トーマス・ヤングブラッド(g)以下、トミー・カレヴィック(vo)、ショーン・チベッツ(b)、アレックス・ランデンバーグ(dr)、オリヴァー・パロタイ(key)で、恒例の紅一点サポート・シンガーには、アド・インフィニトゥムからメリッサ・ボニーが起用されていた。

トミー・カレヴィック
Tommy Karevik

エモーショナルこの上ない歌唱と抜群の表現力で終始オーディエンスを掌握──トミー・カレヴィック!

トーマス・ヤングブラッド
Thomas Youngblood

熱きギター・ワークと共に、言わば現場監督としてもショウのすべてを司る首魁トーマス・ヤングブラッド!

Sean Tibbetts

編み込みヘアーをなびかせ、常に観客を煽りまくる超アクティヴ・ベーシスト:ショーン・チベッツ!

Alex Landenburg

タイト&パワフルに土台を支え、ソロ・タイムも圧巻だったアレックス・ランデンバーグ!

オリヴァー・パロタイ
Oliver Palotai

チッタ2日目には「Piratez」なるソロ・タイムも披露した、壮麗・荘厳サウンドの要:オリヴァー・パロタイ!!

メリッサ・ボニー
Melissa Bonny

歴代サポート・シンガーの中でもズバ抜けた存在感を示したメリッサ・ボニー!

殊にメリッサが素晴らしく、時に妖艶に、時に華麗に、ソプラノもグロウルも見事にコナし、激しさや邪悪ささえ加味して、まさに八面六臂の大活躍! 長身肢体を活かしての魅せるパフォーマンス、トミーと過去イチのコンビネーションでも、全観客を魅了しまくっていた。

クラブチッタに限って言えば、ステージ前にキャットウォーク(エプロン・ステージ)が設けられ、動きが多く、シアトリカルな演出が少なくないキャメロットのショウを、よりドラマティカルにしていた点も特筆しておかねばならないだろう。また、時々MCも担当するトーマスが、いつも以上に気合い充分で、熱のこもった“顔(ドヤ顔?)で弾く”ギター・プレイを連発してくれたこと、アンコール冒頭でトミーがエレピを弾き、しっとりミステリアスなムードを醸し出していたこと、さらには、人気定番曲「Forever」(’01年『KARMA』収録)の途中にクイーンの「We Will Rock You」のサビ大合唱が盛り込まれていたことも付け加えておきたい。

そして──チッタ2日目、リハ前にトーマスとの対面インタビューが実現。その模様を次ページからお届けしよう…!!