ギター講師になるにはどうしたらいいのでしょうか?
ギター講師になるにはどうしたらいいのでしょうか?
(トモ/20代/男性)
音楽専門学校や音楽大学でしっかりと学ぶことをおすすめします
ギター講師と言っても色々ありますが、職場的には「音楽教室」「音楽専門学校」「音楽大学」の3つに大別できます。
共通して言えることは「ギター講師になるために必要な免許はない」ということ。言い換えると、人柄、テクニック、知識が整っていれば誰でも学歴に関係なくギター講師になれるということですね。採用試験(実技、理論など)のある場合、ミュージシャンとしての実績があって誰かの紹介を受ける場合…など、講師として職に就く方法も様々です。
いずれにせよギター講師になりたいのであれば「テクニック」と「知識」が相当にハイ・レベルでなくてはなりません。そして何より一番大切なことはやはり「人柄」ですね。年齢・性別にかかわらずどんな生徒さんにも明るく振舞える「接客力」は本当に大切なんですよ。
もうひとつ、個人で音楽教室を主催するケースもありますね。これはもう、あなた自身が経営者であり講師ですから、あなたの好きなように運営できます。がしかし…個人経営の場合、難しいのは教えることだけではなく「生徒募集」もやらなければならないという点です。SNSを使ってお金をかけずに営業することも可能ですが、最低限でも有料のウェブ広告を出すことになると思います。また、自宅が教室になれば家賃はかかりませんが、テナントを借りるとなると、家賃、改修費、機材費などなど、かなりの経費を考慮する必要があります。まあ、アイデア次第で教室のPRはできますが、実際に生徒を確保して利益を出すのは大変であることを覚悟した方がいいですね。
結論的に…
本気で講師を目指すのであれば、音楽専門学校や音楽大学で2〜4年しっかりと学ぶことをおすすめします。ギター演奏はもとより理論やアレンジ、音楽の歴史やシーン最先端の楽曲分析力などなど、音楽というものを総合的に理解しないと、趣味趣向の違う生徒さんひとりひとりの要望に応えられませんからね。
ついでに言うと、プロ・ミュージシャンとして活躍することが「信頼と実績」に繋がることも覚えておいてください。アメリカあたりではレッスン・プロと言って「講師を本業とする人」またそういう「文化」がありますが、日本の現状としては「ミュージシャンとして活躍している人がスケジュールを調整して講師『も』やっている」場合が圧倒的に多いんです。
ギター講師になるための明確な道というのはありませんが、あなたが世間から「憧れのギタリスト」と認知されるようになれば「ぜひ教えてください」と声がかかるはずです。それも講師業の始まり…ではないでしょうか。