セパレート・ループを活用する
“OC10W”のLOOP8〜10はセパレート・ループになっている。これらはLOOP1〜7から電気的に分離された独立したループだ。これを使うメリットは何パターンかあるが、まずノイズが発生しやすいデジタル・エフェクトを使う場合。セパレート・ループに接続することで信号が完全に分離するため、このループをオンにしない限りLOOP1〜7に接続したエフェクトを使う際にノイズ混入を防げるわけだ(図3
)。またファズやワウ・ペダルといったエフェクトは、バッファー効果がかかっていると本来のサウンドを発揮できないことが多い。BJF BUFFER INを使用する場合、こういったエフェクトをセパレート・ループに接続し、バッファーを通らない独立した信号にするというのも手だ(図4
)。
ペダルボード内に組み込んだエフェクトとは別に、アンプのパラレル・エフェクト・ループに空間系ペダルを接続して使うというギタリストも多いだろうが、空間系を組み込んだ“OC10W”のセパレート・ループのINとOUTをアンプ側のループと接続すれば、足下でエフェクトのオン/オフも行ないやすくなる(図5
)。
さらにエレクトリック用とは全く別系統として、エレアコ用エフェクトをセパレート・ループにつなぐというのも効果的(図6
)。ライヴ時にエレクトリックとアコースティックを併用する際、個別のペダルボードを用意する必要がなくなる。
図3◆デジタル・エフェクトをセパレート・ループに接続
図4◆ファズやワウをセパレート・ループに接続
図5◆アンプのパラレル・ループを活用する
図6◆エレアコ用エフェクトをセパレート・ループに接続