ワン・コントロール Crocodile Tail Loop Wing OC10W 最新スイッチャーの驚異的な機能に迫る!

ワン・コントロール Crocodile Tail Loop Wing OC10W 最新スイッチャーの驚異的な機能に迫る!

様々なアンプに対応するフットスイッチ端子

フットスイッチ

“OC10W”の特色の1つは、アンプや外部エフェクト・ペダルのチャンネル切り替えなどに使えるフットスイッチ機能が充実していることだ。アンプのフットスイッチ端子と“OC10W”側の端子を接続し、アンプのチャンネル切り替え機能をPROGRAM/LOOP 1〜7のスイッチにアサインしておけば、プログラム切り替えと同時にアンプ側の操作も行なえるのだ。

スイッチャーのこういった使用法自体は珍しいものではないのだが、アンプは機種によってフットスイッチ端子のタイプが異なっており、スイッチャー側の端子のタイプが合わないために使えなかった…というケースもある。しかし“OC10W”はその点抜かりなく、様々なタイプのアンプに対応できるよう設計されている。モノラル・ケーブル対応アンプなら、FS1(T)+FS2(R)、FS2、FS3/MULTI JACKのいずれかに接続すれば良い。TRSステレオ・ケーブルを使う場合は、FS1(T)+FS2(R)に接続。

またヴィンテージなアメリカン・アンプなどには、モノラル・ケーブルで3ボタン・タイプのフットスイッチを使うモデルがあるが、こういった場合は単純にモノラル・ケーブルで接続するだけでは正常に動作しない。ここではFS3/MULTI JACK端子にケーブルを挿し込み、トップ・パネルのスイッチでMULTI JACKモードを選択。こうすることでPROGRAM/LOOP 1〜7のうち3つのスイッチが3ボタン分の役割を果たすようになるのである(図7)。

さらにDIN端子を搭載したアンプなら、“OC10W”のFOOTSWITCH端子を使って接続することができる。トップ・パネルにはDIN端子の各ピンに数字が割り振られたイラストが配されており、これに準じてFS1、FS2、FS3のスイッチで対応した数字のピンに各フットスイッチ端子の機能を、SLVスイッチでグラウンド・ループ・ノイズの発生を防ぐグラウンド・アースの役割をアサインすることも可能だ。

図7◆モノラル・ケーブルで3系統分の働きをするMULTI JACKモード
図7

オレンジ フットスイッチ
オレンジ“TH100”などはモノラル・ケーブルでチャンネル切り替えを制御するタイプ。
マーシャル、BOSSフットスイッチ
BOSS“KATANA AMP”シリーズや、マーシャル“JCM900 4100”といったアンプはチャンネル切り替えがTRSステレオ端子になっている。
メサブギー フットスイッチ
メサブギー“Dual Rectifier”は8ピンDINのフットスイッチ接続端子を採用している。

フェンダーフットスイッチ
モノラル・ケーブルで3ボタンを制御するタイプとしては本文中では「ヴィンテージなアメリカン・アンプ」と言及しているが、現行のモデルではフェンダー“Hot Rod”シリーズなどがこのタイプの端子だ。