MOONFLOWERS/スワロウ・ザ・サン:古のゴシック・メタル的美意識を強めた3年ぶり8作目

強烈な悲壮感を美しい激重サウンドで描き続けるフィンランド産メロディック・ドゥーム・バンドが、ライヴ盤を挟んで約3年ぶりに放つ8作目。20年来変わらぬ陰鬱な激重表現と悲哀に満ちたメロディーは今回も緩みなくダウナーに響きわた […]

SEAMLESS/ジョージ・リンチ:ジャム・セッションのような緊張感と躍動感に溢れた全曲インストのソロ作

ジ・エンド・マシーンやダーティ・シャーリーなど数多くのバンドやプロジェクトで活動する“巨匠”ジョージ・リンチ(g)による、全曲インストとなる最新ソロ作。速弾きギター・インスト作品を期待すると肩透かしを食らうが、ワウを駆使 […]

STEREOTYPE/トライ・ステイト・コーナー:ブズーキによる哀愁のエスニック路線が強化された第5作

レイジの新旧ドラマーを擁し、ギリシャの伝統弦楽器ブズーキをメイン・リード楽器とする独産ベースレス4人組の第5作。ハード&ヘヴィなギターが引っ込むと同時に、ブズーキによる哀愁のエスニック路線がより強化され、一部楽曲はもはや […]

662/クリストーン“キングフィッシュ”イングラム:22歳の彼にしか描けないブルースの未来を創造

グラミー賞ノミネート経験もあるミシシッピ出身のブルース・シンガー/ギタリストの2nd。前作と比べると、よりヴァーサタイルなブラック・ミュージックに接近。ヘンドリックスに迫るブルース・ロック、プリンスを彷彿とさせるファンク […]

TIME OF REQUIEM – PART1/エセリアル・シン:音楽的成長を示した国産メロディック・ブラック・メタラーの4th

大阪出身、現在は東京を拠点とするシンフォニック/メロディック・ブラック・メタル・バンドによる4th(メジャー2nd)。ツイン・ギターの片翼が交替し(制作には不参加)、キーボーディストとドラマーが新加入している。明快なメロ […]

Don’t Stop the Rock/Cerveteri:群馬のハード・ロック・バンドが作る、’80sメタル・テイストを活かした独自の魅力

Cerveteriは女性ヴォーカリスト:Hinaを擁する群馬のハード・ロック・バンド。2ndの本作は流麗なメロディーや王道的なギター・リフ、極度にソリッド過ぎないグルーヴといった’80sメタルに通じるテイストを活かして独 […]

苦楽/人間椅子:禍を転じて福となした、濃密な22作目

今やブラック・サバス流派の世界的成功例の1つと目される和装のハード・ロック・トリオによる22作目。“明けない闇夜はない 覚めない悪夢はない”と歌われる和嶋慎治(g, vo)の終幕大曲「夜明け前」がまたしても凄まじい。三位 […]