NAMM2020 YGレポート

豊かな発想に満ちたブティック・ギター・ブランドが勢揃い![NAMM2020 DAY 2:ギター2]

豊かな発想に満ちたブティック・ギター・ブランドが勢揃い![NAMM2020 DAY 2:ギター2]

Lava Drops Guitars Lava Drops Guitars

インダストリアル・デザイナーのラポラス・グラジス氏によるLava Drops Guitarsは、人間と自然界をアートで繋ぐことをコンセプトにエルゴノミックな水滴(ドロップ)の形状をしたギターを製作しているが、4500万年前の琥珀や宇宙隕石といったレアな鉱物を素材に採用したところが何よりユニーク。1枚目の左から3本は“Lava Drop X”シリーズ、残りが“Lava Drop”シリーズで、右から2本目が琥珀を使用した“Black Amber Drop”だ。

Soultool Customized Guitars Soultool Customized Guitars

「ギターには魂がある」と、1本1本の製作に心を込めるエゴン・ローシャー氏(Egon Rauscher)のブランドSoultool Customized Gutiarsから、ヘッドレス・モデル“SonicMuse”。ボディーは3枚の板が貼り合わされた構造で、ネックは簡単に交換が可能なボルトオン・ジョイント。ボディー及びヘッドの裏には“Sound Disk”と呼ばれる着脱可能な円形の金属パーツが取り付けられており、その素材によってボディーの鳴りやサウンドを変化させられるというところがポイントだ。

Vola Guitar Vola Guitar

生産国は日本、企画や販売は国外…という海外ブランドVola Guitar。近頃日本国内での流通が始まり、日本でも注目が集まることが予想される。木目を強調させつつもグラデーションなどの塗装が施された、アグレッシヴなフィニッシュが目を惹いていた。

Oopegg オーペッグ

’19年に立ち上げられたオーペッグという名前を知っている方はまだ少ないかもしれないが、高品質なアンプやエフェクターを手がけることで知られる国産メーカーFATによる、新進気鋭のギター・ブランドだ。高いクラフトマンシップが、こちらにも受け継がれている。

Dark Matter Instruments Dark Matter Instruments

2014年にスタートした新興メーカー:Dark Matter Instruments。独自のエルゴノミック・シェイプを採用した機能的なヘッドレス・ギターを手がけており、ピックアップにはメーカー独自のハムバッカーを搭載している。向かって左がダブル・カッタウェイの“Vega(“VE-6”)、他の3機種はシングル・カットの“AN”シリーズ(Anomaly)で、6弦、7弦、8弦が展示されていた。このうち6弦の“AN6”はプロダクション・モデルとして販売されることが今年のニュースとなっていた。

なお、“Dark Matter〜”のモデルは今後、創業者の別ブランドであるBalaguer Guitarsに吸収され、そちらからの販売になるようだ。

Skervesen スケルヴェセン

美麗ギター&ベースを手がけるポーランド発のブランド、スケルヴェセン。ギターは左からNAMMショウ用に用意された“Kallist”、ベヴェル部分に覗いた褐色の材がアクセントになった“Shoggie DC7”、木目コンシャスな“Raptor”。

Ormsby Guitars オームスビー・ギターズ

緻密なグラフィックや大胆な色使いでアグレッシヴな&インテリジェントなプレイヤーにアピールするようなギターが揃っていた、オームスビー・ギターズ。7弦テクニカル・ギタリスト、ラスティ・クーリーのシグネチュア・モデル“RC1”2機種が新登場。

LHT Guitars LHT Guitars

アメリカのカリフォルニアでテイラー・ウェルズ(Tyler Wells)氏の手によって一本一本ハンドメイドで製作されているLHTギターズ。左右に並んでいるマルチ・スケールを採用したモデルが“FUGUE”、中央にあるのが“CADENZA”というモデルとなっており、昔ながらのアコースティック・ギターの要素とモダンなスペックが1つに融合したかのようなデザインやフィニッシュが特徴的だ。

Tucci Instruments Tucci Instruments

イタリアのミラノに工房を構えるTucci Instruments。このブランドは木材などのオーガニック素材を一切使用せず、カーボン素材を利用したことによる全体の軽量化とボディーとネックを一体整形によるプレイアビリティの高さが特徴だ。新製品はなかったが、写真はオリジナル・モデルの“Shelly”。ピックアップ配列とブリッジなど、様々なスペック違いが並んでいた。

ボディー・バックは全機種共通で大きな蓋状のパーツが取り付けられており、取り外すことでピックアップやパーツの交換を容易に行なえる。

Spalt Instruments Spalt Instruments

こちらも新製品はなかったが、レジン・アートによる奇抜デザインで知られるSpalt Insturmentsも、赤を基調としたこちらのモデルを出品。分解された時計のパーツやビグスビー・トレモロなどがヴィンテージ感を彷彿!

過去のNAMMレポート Past Reviews